確定申告 必要経費 2017.2.6
こんにちは
福岡市中央区大名に事務所を構える緒方健税理士事務所です。
今回の情報は「確定申告 必要経費」です。
確定申告が近づいてくるこの時期に質問の多い「必要経費の判断基準」について書いてみます。
判断に迷う経費やプライベート部分が混在する経費などがある方はぜひ参考にされて下さい!
【必要経費とは】
必要経費を多く計上すればするほど所得は低くなり税金を抑えることが出来ます。
だからといって何でも必要経費としてしまうと、後の税務調査で否認されることとなるでしょう。
個人事業主はどうしても事業のお金と個人のお金が混在してしまうので
必要経費の判断に迷ってしまいますが、判断基準はとてもシンプルです。
必要経費とは、収入獲得のために必要な販売費、管理費、その他の費用のことをいいます。
必要経費として認められる判断のポイントは「事業の収入獲得のために必要なものかどうか」です!
(例)飲食代
得意先との飲食⇒売上獲得のための必要経費
家族との食事代⇒売上獲得とは関係ないため認められない
【事業使用割合で按分】
車両関係やSOHOスタイルでの家賃・光熱費については、事業用部分とプライベート部分が混在します。
このような経費については、事業使用割合で必要経費となる金額を按分計算します。
この事業使用割合とは、使用実態にあった合理的な割合のことをいいます。
具体的には、使用頻度や使用面積割合などがこの割合となります。
(例)車両を1週間のうち5日間事業で使用する場合
必要経費 = ガソリン代・高速料金・車検費用等 × 5日/7日
(例)100㎡の自宅のうち20㎡を仕事で使用している場合
必要経費 = 自宅家賃・光熱費等 × 20㎡/100㎡
【判断に迷う必要経費】
①飲食代 ⇒ 事業と関係のある人との飲食代は必要経費
②消耗品 ⇒ 事業で使用するものは必要経費
③洋服代 ⇒ 作業服や安全靴など事業でしか使用しないものは必要経費
④自宅関係 ⇒ 使用面積割合相当分は必要経費
⑤車両関係 ⇒ 使用頻度相当分は必要経費
いかがでしょうか?
必要経費となる判断基準は思いのほかシンプルです。
正しい判断基準で事業に関係する経費は漏れなく計上しましょう!