サッカー選手の税金 2017.6.2
こんにちは
福岡市中央区大名に事務所を構える緒方健税理士事務所です。
今回の情報は「サッカー選手の税金」です。
先日開催されたU20W杯は、日本代表はベスト16敗退という結果に終わりました。。。
負けてはしまいましたが、久保選手や堂安選手をはじめとした見ていて楽しい選手が沢山いましたので、
今後の成長を祈るばかりです!
そんなサッカー選手ですが税金ってどうなっているのでしょうか??
よくテレビでも〇〇選手の年棒は〇〇円といった報道があります。
今回はサッカー選手の税金の仕組みを見ていきたいと思います。
【プロサッカー選手は個人事業主】
まず「プロサッカー選手」の場合は、サラリーマンではなく、個人事業主となります。
したがって、毎年確定申告をする必要があります。
所属するクラブからの報酬は10.21%の源泉所得税が差し引かれて支払われます。
(報酬が100万超の場合は20.42%)
また、前前年の収入額が1,000万円を超える場合には消費税の納税義務者にもなります。
一方、「アマチュアサッカー選手」の場合はサラリーマンとなります。
所属していた団体からの支払は給料として支払われ、
所属団体が行う「年末調整」によって課税計算が行われます。
【プロサッカー選手の税金計算】
年棒などの収入金額から各種必要経費を差し引いた所得に対して所得税や住民税が課税されます。
※なお、一定の場合には特例計算の方法があります。
①収入
・年棒(基本給、出場給、出来高など)
・スポンサー収入
・メディア出演料
・サッカー教室の指導料
・書籍などの印税
②必要経費
・スパイクシューズ等のサッカー用品
・スポーツトレーナー等の人件費
・トレーニングルームの利用料
・ウェア、クリーニング代
・交通費
・関係者との会食費
・マネージメント会社への費用
・税理士費用や弁護士費用
・その他プロサッカー選手としてやっていくために必要な費用
【海外のプロサッカー選手】
欧州をはじめとしたサッカー界では、慣例として所属クラブがサッカー選手の税金を負担します。
そして、テレビなどで報道される年棒は手取額であることが主です。(日本の場合は税引前)
例として、香川選手のマンチェスターユナイテッド時代の年棒は5億円と言われていますが、
税金を引かれる前でしたら10億円超の額面となります。
羨ましい限りですね。。。
もうすぐA代表のW杯最終予選が再開されます。
強くて見ていて楽しい日本代表の姿を夢見ております!!