美容室 多店舗展開のススメ 2017.3.24
こんにちは
福岡市中央区大名に事務所を構える緒方健税理士事務所です。
今回の情報は「美容室 多店舗展開のススメ」です。
当事務所のある大名エリアは、福岡で最も美容室の数が多い一番の激戦区といえます。
多くの美容室を見てきましたが、この激戦区で長きに渡り戦っていくことは本当に大変なことです。
一店舗目が上手くいっているため、二店舗目を出して利益を倍にしたい。
そういう考えももちろん多店舗展開の旨みでしょう。
ですが今回は、このような利益倍々ゲームの観点ではなく、
長い目で見た美容室経営の観点からの多店舗展開の情報です。
一店舗目の経営が上手くいっているオーナーの皆様にとって、
美容室経営を盤石なものとしていく事業展開の参考にしていただけたらと思っています。
【何故多店舗展開するのか?】
独立後、一店舗目の経営が上手くいくと、ひとまず食べていける収入の確保ができます。
それなりの収入があれば、あえてリスクを負って二店舗目の出店をする必要が無いようにも思えます。
しかし、それでも多店舗展開はすべき理由があるのです!
なぜならば「人は誰でも歳をとる」からです。
オーナー兼トップスタイリストとして、多くの顧客を抱え、毎月200万円切っている。
今のこのような状態が何十年も続くでしょうか??
歳をとっていくにつれて、今の顧客とは年齢層が変わってくるでしょう。
今の若いお客様も年齢を重ね、美容室への来店頻度は減っていくかもしれませんし、
常に若いお客様からの人気を保つことは、よほどのカリスマ美容師にならないと難しいでしょう。
若者は若い美容師に切ってもらいたいものです。
そう、「美容室も年をとる」のです。
この問題への解決策として多店舗展開があります。
天神界隈の「若いお客様向けの美容室」、郊外の「子育て世代の美容室」などスタイリストの年齢や
エリアに応じた店舗展開を考えていくべきでしょう。
「従業員の立場」からはどうでしょう?
今はまだ若く、アシスタントとして修業中の従業員が一人前のスタイリストになったら、
お金や地位が欲しくなるのではないでしょうか?
ずっと、同じ店舗でセット面も限られた状態では、満足いく稼ぎとはいえず、独立や転職を考えるの
ではないでしょうか?
若いお客さんに向けて腕を振るいたいのに、年齢層が高い美容室ではそれも出来ません。
美容室におけるスタイリストの流出は大きな痛手です。
未来ある従業員の幸せを願うためにも多店舗展開は決断せざる得ないことでしょう。
自分の未来と従業員の未来をしっかり考え「美容室の目的地」を定める必要があるのです!
【多店舗展開と移転拡大の見極め】
一店舗目がセット面フル稼働でお客さんを断るようになってくると、二店舗目を出すか、
移転拡大するか悩まれるオーナー様は多く、どちらがいいのかというご質問をよく受けます。
ここでの見極めのポイントは「店舗を任せられる右腕がいるか」どうかです!
オーナーの考えをしっかり理解し、信頼できる人間の存在です。
この右腕がいるのでしたら、二店舗目の出店をおススメします。
右腕がいない段階での二店舗目出店は、多くのケースで苦戦を強いられることとなります。
オーナー一人で管理できるスタッフはせいぜい10~20名でしょう。
多店舗展開を考える場合、右腕左腕となる幹部の存在が最重要です!
もし、右腕がいないのでしたら移転拡大でしょう。
スタッフの管理をオーナーの目の届く範囲で出来ますし、
この移転先で右腕の育成に時間を注ぐべきでしょう。
移転拡大のデメリットは既存客の喪失や内装等の投資がムダとなることが挙げられます。
居抜売却や移転先のエリア選びは慎重に行いましょう。
福岡は美容室の数が他県に比べても非常に多い業種です。
美容室経営を成功させるために「多店舗展開」をぜひご検討下さい!
緒方健税理士事務所では、二店舗目出店や移転拡大に関する助言、融資支援、従業員教育まで
幅広くご支援致します。
お気軽にご相談下さい!!
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