〇〇社長のところは税務調査で通ったよ 2017.10.7
こんにちは
福岡市中央区大名に事務所を構える緒方健税理士事務所です。
今回の情報は「〇〇社長のところは税務調査で通ったよ」です。
クライアントとの話の中で時々困ってしまうのがこのセリフです。。。
ほかにも「過去の税務調査で大丈夫だった」、これもまた困ってしまうセリフです。。
確かに税務調査での前例は参考にはなりますが、非常に危険な判断基準と言えます!!
これらのセリフは経費にするかしないかの話の中でよく出てきます。
経費として認められるか否かは事業に関連するものであることはもちろん、
会社の事業内容やその金額などもその判断基準となってきます。
〇〇社長のところでは事業に関連性がある経費でも、
他の会社では全く事業に関係がない経費とみられる可能性があります。
例えば、アパレルデザイン会社が購入したサンプルの洋服代。
事業関連性は確かにありますので、これは経費として認められるでしょう。
一方、建設業を行っている会社がサンプルとして洋服代を経費とすることは難しいでしょう。
また、たまたま見つからなかっただけの可能性があります。
税務調査での大きな指摘事項が他にある場合などによくあります。
税務調査で全てのことを指摘されることは少なく、やはり大きな指摘事項が優先的に取り扱われます。
過去の税務調査では指摘されなかったことが、今回の税務調査では指摘されることはよくあります。
いかがでしょうか?
「〇〇社長のところの税務調査」や「過去の税務調査」を判断基準にすることは非常に危険です!
判断基準は自社の事業に関連する必要経費であることを意識しましょう。
その基準をしっかりと持っていれば、税務調査でビクビクする必要もありません!